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【 2019年もあと少し】
12月に入り、なにかと忙しくなる時期ですがみなさま体調は崩していらっしゃいませんか?
今年も残りわずか、心身ともに健やかに年末年始を迎えたいものです。
さて、お正月といえばお雑煮を食べるご家庭が多いかと思います。
平安時代に書かれた源氏物語には正月行事について次のような記述があります。
「ここかしこに群ゐつつ 歯固めの祝いをして 餅鏡さへ取りよせて 千歳のかぜにしるき年の内の 祝いごとどもして そぼれあへるに」
当時の宮中の正月行事では新年の健康と良運、さらなる長寿を祝うという意味で、歯固めの祝いと鏡餅の祝いがセットになっていました。
お餅には歯固めの意味も持つようで、一年の始めに歯の丈夫を祈って行われた行事が硬くなったお餅をかじる「歯固めの儀」でした。
現在ではその形を変えて引き継がれ、お正月の鏡開きとして細かくして食べる形になったと言われています。
まだ歯が生えていない赤ちゃんが噛んだりしゃぶだたり、歯ぐきを固めるのに使う玩具が歯固めと呼ばれるのも、健やかな成長と長寿を全うできるようにという気持ちが込められているようです。
「年齢」という言葉に「歯」という漢字が含まれているように、当時から健康と長寿のためには丈夫な歯が大切だと考えられていたことが分かります。
これは当院の「歯を残し、やり直しのない治療」を目標に「お口の健康」を生涯維持するための総合治療を行うという考え方にもつながります。
来年もみなさまのお口とお身体の健康をサポートできるよう努力してまいります。
2020年もどうぞよろしくお願いいたします。
最後に…お正月にお餅を食べるお話をさせていただきましたが、仮詰めが取れやすかったりのどに詰まることもありますのでお食事の際はお気をつけくださいませ。
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