歯科豆知識
レントゲンを撮影する理由をご説明いたします
#0062
【レントゲンを撮影する理由をご説明いたします】
歯科を受診した際、どなたも必ずと言っていいほどレントゲンを撮る機会があると思います。
※画像は右下奥歯の部分のレントゲンです。
そこで、実際にレントゲンを用いて何を見ているのか、重要性を簡単にまとめてみました。
レントゲンによる目的は大きく「診断(病態の把握)」「確認」「経過観察」の3つに分けて考えることができます。
①「診断」
その病態がどのようなものであるか把握するために、問診や各種の検査で仮説を立て、レントゲン写真と他の情報とを照合した上で診断をします。
②「確認」
例として根の治療を行った際などの根の長さや内部の充填材の確認や、むし歯の進行具合の確認などがあげられます。
③「経過観察」
歯周病や根の病気の再発など慢性的な疾患で、長期的にみた時に回復あるいは悪化する可能性がある場合、経過観察としてレントゲン写真が必要となります。
レントゲンは目視では分からない内部の状態を読み取り多くの情報を得ることが出来ます。
むし歯や歯周病の程度、歯の長さや形態、根や根の先の状態、歯の割れ具合、根の分岐部病変、親知らずの有無や状態、乳歯と永久歯のはえ変わり、顎の関節や骨の形態などなど… 例えであげただけでもこれだけの情報量をもっています。
よりよい診断のためにもレントゲンはなくてはならないものと言えるでしょう。
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喫煙と歯周病の関係について
#0061
【喫煙と歯周病の関係について】
タバコがお口の中に及ぼす影響をみなさんご存知でしょうか?
喫煙は歯に沈着するヤニ、お口の中の乾燥、歯周病の悪化、口臭の原因となります。
今回は中でも歯周病に及ぼす影響についてお話ししたいと思います。
①免疫機能が下がる
まずタバコに含まれるニコチンにより歯肉の免疫機能が低下し、病原菌に対する抵抗力が弱まるため歯周病にかかりやすくなります。
②歯周病の発見が遅れる
またニコチンは歯周組織の毛細血管を収縮させるので、出血や腫れの反応が起こりづらく病気の発見を遅らせるのも特徴です。(気がついた時には重度まで進行してしまっているケースも!)
③歯周病が治りにくい
また歯肉が再生しようとする働きもニコチンによって阻害されてしまうため、喫煙している方、してない方それぞれ同じ治療をしたとしても喫煙している方は期待通りの効果が得られないことがあります。
このようにお身体だけではなく、タバコがお口の中に与える影響ははかり知れません。
お身体のこと、お口のことどちらを踏まえても喫煙をやめることが望ましいといえます。
しかしながら、実際そんなに急に実行に移すのは難しいですよね。
まずは、喫煙のリスクを知っていただき禁煙に対して少しでも考えるきっかけになれば幸いです。
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歯周病治療で肺炎が減るのをご存じですか?
#0057
【歯周病治療で肺炎が減るのをご存じですか?】
昨今、新型コロナウイルスのニュースを聞かない日はない毎日です。
感染症を予防するために、お口をいつも清潔にしておくことが大事であることは知っていますか?
近年の研究で、「お口の中をきれいにして、細菌を減らすとウイルス感染のリスクが減る」ということがわかってきました。
逆に言うと、歯磨きをさぼって、お口の中に細菌がたくさんいる状態だと、細菌が風邪やウイルスの感染をサポートする毒素をタップリと出して、のど粘膜に悪影響を与えて、その結果としてウイルス感染が促進されることになります。
歯にたくさんついたプラーク(歯垢)には、この中に潜む細菌がいかに凶悪なのか、みなさんはご存知でしょうか?
実はプラークに潜んでいる細菌は、様々な毒素を作り出し、私たちが知らないうちに体を傷めつけているのです。特に歯周病の方の歯周ポケットの中には、悪玉細菌がたくさんいます。
この細菌たちは、内毒素(細菌の中にもっている毒素)が血流に乗って、体の中に入ることで、病原性を発揮してしまうのです。
歯周病菌の内毒素は、歯茎だけでなく、気道粘膜も壊すので、ウイルスが侵入しやすくなってしまうのです。
歯周病や虫歯、感染症の誘発の他に口腔内細菌が全身に及ぼすものとして、糖尿病、誤嚥性肺炎、細菌性心内膜炎、敗血症、心筋炎、動脈硬化、早産や低体重児出産などがあります。
歯周病と虫歯の原因そして感染症や全身疾患を誘発する恐ろしいプラークから身を守るためには、やはり丁寧なブラッシング(歯磨き)等によるホームケアが重要になってきます。
どんなにきれいに落としてもプラークは24時間でまた形成されます。
なので、
24時間に1回で大丈夫なのでしっかりとお口の中のプラークをリセットするプラークコントロールが重要です。
ブラシと補助用具(フロス,歯間ブラシ,タフトブラシ‥)を使って15分~20分くらいかけてお口の中全体のプラークを除去する時間を朝、昼、夜どこでも大丈夫なのでとって下さい。
お風呂に入りながら、テレビを観ながらなど、ながら磨きがおすすめです。
また、クリニックで専門的な指導を受けてない場合、どんなに丁寧なブラッシングをしていても、6割程度しか細菌を落とせてないということも言われています。
プラークが蓄積されて硬くなって歯石になってしまうと、ご自身での除去は出来なくなってしまいます。
そのためにも、定期的な歯科医院でのクリーニング(プロケア)でしっかりとリセットすることが必要になってきます。
それぞれに合ったホームケアの提案も致しますので、ホームケアとプロケアで、この事態を元気に乗り切りましょう。
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当院は健康保健取り扱い医療機関でございます。虫歯や歯周病(歯槽膿漏)の治療を基本に、予防治療、ホワイトニング、審美治療、矯正治療、インプラント、口腔外科、再生療法もおこない「一般的な歯医者の治療~専門的な歯科治療」まで幅広い対応ができる体制をとっております。地下鉄大手町駅直結、JR東京駅、丸の内エリアからもアクセス便利な立地の歯科医院でございます。東京駅丸の内北口から徒歩4分、丸の内エリアに隣接する歯医者です(丸の内永楽ビル様より徒歩30秒、丸の内センタービル様、新丸の内センタービル様、日本生命丸の内ガーデンタワー様より徒歩2分、新丸の内ビル様より徒歩3分、丸の内北口ビル様、日本生命丸の内ビル様より徒歩4分)。日本歯科大学東京短期大学院外研修施設。